Perspectives

「ビジネスのちから」で環境・社会課題を解決する
“新しい視点”を。

Topics

未来へのインタビュー

企業取材を通じて、見える世界が変わった~学生と社会人が語る、サステナビリティとこれからの仕事

学生が社会課題の解決に取り組むビジネスパーソンを取材するPerspectives「未来へのインタビュー」。取材に参加した学生たちは、企業で働く人との対話から何を受け取り、会社や仕事、そして自分自身の未来に対する見方をどう変えたのでしょうか。日之出産業、鹿島建設、カリモク家具、それぞれの取材に参加した3名の学生が集まり、さらに本企画の呼び掛け人である千葉大学環境ISO学生委員会顧問の岡山咲子先生と、企業のサステナビリティ情報発信を支援するブレーンセンターの若手社員も参加。取材を通じて企業や仕事への見方がどう変わったのかを振り返り、そこで得た気づきを日々の暮らしやこれからの仕事にどうつなげていくか、率直に語り合いました。

千葉大学国際教養学部 3年

羽石 陽奈来さん

貧困問題や国際関係学に関心を持ち、日之出産業株式会社の取材に参加。JICA留学生として来日し、同社で水処理施設の構築や海外プロジェクトに携わるMikhael-Christ Dossou-Yovo氏に話を聞いた。

千葉大学法政経学部 3年

松井 惺大さん

法律学を学びながら、行政と民間企業の連携や、法律の観点から社会課題を考える法社会学に関心を持つ。鹿島建設株式会社が開発を進める、CO₂を吸収・固定するコンクリートの取材に参加した。

千葉大学工学部総合工学科デザインコース 4年

川原 綾華さん

家具や空間デザインを学び、卒業制作では木材を使った椅子を制作。カリモク家具株式会社の取材に参加し、未利用材の活用や、木材の価値を高めるものづくりについて話を聞いた。

千葉大学環境ISO学生委員会 顧問

岡山 咲子氏

ブレーンセンターと連携した「サステナ×キャリア共育プロジェクト」を推進。「未来へのインタビュー」を、企業での働き方や各社のサステナビリティへの取り組みに学生が直接触れる機会として位置づける。

株式会社ブレーンセンター

徳田 百合子/篠崎 聖奈

株式会社ブレーンセンター企画部所属。統合報告書やサステナビリティレポート、Webサイトなどの企画・制作に携わり、企業とさまざまなステークホルダーをつなぐ情報発信を支援している。

第1部:取材によって広がった、サステナビリティと仕事への視野

企業で働く人の言葉から得た、新たな気づき

――最初に、皆さんが参加した取材について聞かせてください。羽石さんは、JICAの制度で留学し、現在は日之出産業で水処理施設の構築や海外プロジェクトに携わるMikhaelさんを取材しました。参加しようと思った理由は何だったのでしょうか。

羽石:もともと国際協力やJICAの活動に関心がありました。世界には、水の汚染だけでなく、そもそも安全な水を手に入れられない地域があります。ただ、そうした問題に企業がどのように関わっているのかを、普段の生活の中で知る機会はほとんどありませんでした。岡山先生からお話をいただき、ぜひ直接聞いてみたいと思って参加しました。

日之出産業は、排水技術やそのための薬剤、設備などを現地へ持っていくだけでなく、その地域の状況に合った水処理の仕組みをつくり、現地の人たちに教育やトレーニングも行っています。その中で特に印象に残ったのは、「現地で自走できるようにすることが大切」というお話でした。私たちはサステナビリティと聞くと、環境を守る活動そのものを思い浮かべがちです。でもいわゆる途上国などでは、外から来た人がいなくなった後も、現地の人たちの手でプロジェクトを動かし続けられる仕組みをつくることがサステナビリティの要点なのだと気づきました。

学生インタビュアーが、日之出産業様の取材に参加

――優れた技術があっても、その地域で続けられる仕組みがなければ、課題解決にはつながりません。実際にプロジェクトに関わっている方に話を聞いたからこそ得られた視点ですね。

羽石:もう一つ印象に残ったのが、「目的を持ち、そこに向かって経験を積むことが大切」という言葉です。

私はこれまで、興味を持ったことがあれば、とりあえず試してみるという姿勢でいました。それ自体は悪いことではないと思いますが、取材後は、「今の経験を将来の何につなげたいのか」「自分は何をめざして行動しているのか」まで考えるようになりました。留学も含めて、まずは自分なりの目的を見つけるために、いろいろ行動しながら模索しているところです。 

――松井さんは、鹿島建設の「CO₂を吸収するコンクリート」を取材しましたね。

松井:私も取材に参加する前は、企業が具体的にどのようなサステナビリティ活動をしているのか、知る機会がありませんでした。鹿島建設の技術に興味を持ったことはもちろんですが、社会課題に取り組む企業の方から直接話を聞くこと自体が、自分にとって良い経験になると思い、参加しました。

取材したのは、コンクリートの製造時に発生するCO₂を減らすだけでなく、固まる過程でCO₂を吸収・固定化する技術です。私は理系ではないので、材料や化学反応などの専門的な内容をその場ですべてを理解するのは難しいと感じました。そこで、取材の際は「なぜこの研究に取り組もうと思ったのか」「どのような経験が現在の仕事につながっているのか」という、技術の背景にある開発者の「想い」を意識して質問しました。

学生インタビュアーが、鹿島建設様の取材に参加

――特に印象に残ったお話はありますか。

松井:研究者の方が、塾講師のアルバイトで子どもたちと関わった経験から、将来の世代が安心して暮らせる社会を残すことの重要性を感じ、環境課題に関わる仕事を志したというお話です。

アルバイトのような日常的な経験から「持続可能な社会」に思いを馳せ、そこから実際の研究や仕事につながっていることが印象に残りました。特別な出来事だけでなく、日常の中にも社会課題やサステナビリティの重要性に気づく入り口がある。なので取材後は、他の企業についても、「この企業はどのような課題に取り組んでいるのだろう」と目を向けるようになりました。すると、いろいろな企業がそれまで培ってきた技術や事業を土台に、サステナビリティの視点を加えながら、社会の変化に応える新しい価値を創造していることがわかりました。

企業のサステナビリティ活動は、単なる慈善活動やボランティアではありません。社会課題の解決に貢献しながらブランドや競争力を高め、事業そのものを持続可能なものにしていく取り組みでもある。そのように企業活動を見るようになったことは、大きな変化でした。

――川原さんは、家具やデザインを学ぶ立場から、カリモク家具の取材に参加しましたね。

川原:以前からカリモク家具のインターンシップに参加していて、家具や木材を扱う企業として興味を持っていました。取材を通じてわかったのは、カリモク家具は木製家具をつくるだけではなく、長年培ってきた木材加工技術を活かし、家具以外の分野にも挑戦している企業だということです。

その中でも最も印象に残ったのは、「木材の価値を高める」という考え方でした。これまで家具には使いにくいとされていた木材や、捨てられてしまうような端材にも、技術やデザインによって新しい価値を与える。その結果として、木材を余すことなく活かし、林業や森林資源の持続可能性にも貢献しています。「環境のために我慢して使う」のではなく、素材の価値を高め、多くの人が使いたくなる魅力ある製品をつくった結果がサステナビリティにもつながっていく。そうした姿勢がとても素敵だと感じました。

学生インタビュアーが、カリモク家具様の取材に参加

――取材後、ご自身でもさらに素材の活用について調べたそうですね。

川原:はい。木材の価値について、改めて自分なりに調べました。そこで、カリモク家具には虫食いや割れのある木材を、陶器の金継ぎのような方法で修復し、その痕跡を新しい魅力として見せるプロダクトがあることも知りました。

高い技術力を見せることだけが目的ではなく、素材同士の組み合わせや修復の工夫によって、素材が持つ可能性を広げている。そのことに気づき、自分の考え方も広がりました。今後、自分がものづくりに関わるときも、素材を最初から決められた用途だけで見るのではなく、別の使い方や価値を考えていきたいです。

取材を経て変わった、企業と仕事の見方

――取材を通じて、企業そのものに対する見方に変化はありましたか。

川原:以前は、例えば家具メーカーであれば、使いやすい家具や、日本の住まいに合う家具をつくり続けていれば、経営は十分に成り立っていくのではないかと考えていました。

でも、取材したカリモク家具の取締役の方は、現状を維持するよりも、常に「自分たちには、もっとできることがあるのではないか」と考えています。実際に、家具という枠にとどまらず、さまざまな企業やクリエイターと共創しながら、木材の新しい使い方を探し続けています。

取材を通じて、企業が成長し続けるためには、同じような製品をつくり続けるだけでは駄目で、社会や顧客の変化を捉えながら、自らの可能性を問い直し、広げ続けることが必要なのだと感じました。

羽石:私は、企業が手掛ける事業だけでなく、理念や、事業を通じてどのような課題を解決しようとしているのかを見るようになりました。

以前からNGOやNPOには関心があったのですが、社会課題への取り組みを継続するためには、活動を経済的に成り立たせる仕組みも必要です。こうした見方を学んだことから、社会課題解決を事業の目的の一つに位置づけ、社会的な価値と収益を両立させながら持続可能なサイクルをつくっている企業に関心を持つようになりました。

松井:私は、そうした企業の取り組みが積み重なることで、社会の仕組みそのものがサステナブルになっていくのではないかと考えるようになりました。同時に、企業の活動を支える制度やルールを整える行政の役割にも、改めて関心を持っています。

将来は、サステナブルな社会の土台となる仕組みづくりに関わりたいと考えています。企業取材を経験したことで、行政だけで社会を変えるのではなく、行政と企業がそれぞれの役割を果たし、連携することの重要性が見えるようになりました。

――岡山先生は学生の変化をどのように感じていますか。また、本企画の手応えを教えてください。

岡山先生:3人とも、それぞれの専攻や関心に引き寄せながら、自分なりの視点で取材中にうかがった話を捉え、それを自分の言葉にできていると感じます。

皆さんが、企業のサステナビリティへの取り組みを単なるCSR活動や慈善事業ではなく、会社の成長戦略や社会の仕組みづくりにつながるものとして捉えたことにも、取材の成果を感じました。社会課題の解決と企業の成長は別々のものではない、学生の皆さん自身がそう実感できたことには大きな意味があると思います。

このプロジェクトで大切なのは、学生がビジネスパーソンと話し、その人が仕事を通じて社会とどう関わり、何を大切にして生きているのか、その一つの実例に触れることだと考えています。

学生が普段の大学生活で接する社会人は、家族や教員、アルバイト先の方々などに限られることも多いと思います。そこから離れ、異なる経験を持つビジネスパーソンに出会うことで、それまで学生が漠然と持っていた仕事やキャリア観が揺さぶられます。この貴重な出会いをきっかけに、自分の考え方を見直し、行動を変えていくこと、そこのこのプロジェクトの意義があると考えています。

第2部:サステナビリティを、日常と仕事の選択につなげる

我慢しなくても、自然にサステナブルな選択ができる社会へ

――ここからはブレーンセンターの若手社員も加わり、取材を通じて得たサステナビリティへの関心を、日々の暮らしや将来の仕事にどうつなげていくかを話し合っていただきます。

徳田:まず、皆さんがサステナビリティに関心を持つようになった原点から聞かせてください。

羽石:はっきりとした一つのきっかけがあったわけではありません。ただ小さい頃から、レストランで食べ残しが捨てられるのを見たり、水を出したまま歯を磨く人を見たりすると、「もったいない」と感じていました。

高校生の時にフィリピンを訪れ、貧困の問題に触れたことも大きかったです。調べていくうちに、貧困はそれ自体が独立した課題ではなく、ファストファッションとごみ問題、持続可能ではない生産・サプライチェーンなど、自分たちの暮らしや経済活動ともつながっていることがわかりました。

松井:私は小学生の頃から、教科としての「社会」が好きでした。中学校で世界の課題やSDGsについて学び、達成状況などを見る中で、「自分にできることはないか」と考えるようになりました。

また、私も子どもと関わる機会が増えたことで、次の世代について意識するようになりました。将来の子どもたちが、環境・社会の問題に対して、身を切るような思いで取り組まなければならない状況にはしたくない。それが、サステナビリティを学ぶ授業を選んだり、環境ISO学生委員会に参加したりする理由になっています。

川原:私は高校生の頃、SDGsに関する授業で海洋プラスチック問題を知ったことがきっかけです。海洋生物の体にプラスチックが刺さっている写真を見て衝撃を受け、図書館で関連する本を調べました。

現在は、エコバッグを持ち歩く、詰め替え用の商品を選ぶ、といった身近な行動を続けています。一つひとつの行動が社会全体に与える影響は小さいかもしれません。それでも、小さな行動をやめてしまえば、自分の中の問題意識まで薄れていく気がします。自分が抱いた問題意識を保っていくためにも、できることを続けていきたいと思います。

一方で、人が便利なものを選ぶのは、自然なことだとも思います。カリモク家具の取材でも感じましたが、持続可能な社会にするためには、便利さを我慢するのではなく、自然と持続可能な行動を選びたくなるような製品やサービスを提供し、価値観の形成や仕組みをつくっていくことが必要になると思います。ブレーンセンターさんは企業の様々な情報に触れていると思いますが、良い事例はありますか?

徳田:私が担当したことのある建設業界では、既存の建物をすべて壊して建て替えるのではなく、建物の躯体を活かして内装や設備、耐震性能などを更新するリノベーションやリモデルが広がっています。

リノベーションマンションや古民家カフェに「おしゃれ」「かっこいい」という価値が生まれ、環境負荷を抑えながら、新築とは異なる魅力も得られる。サステナビリティ以外の価値が選択の理由になる事例だと思います。

篠崎:今ある便利さを不便に戻してしまうと、サステナビリティが生活者にとって我慢を強いるものになりかねません。多くの食品会社では、使いやすさや衛生面を保ちながら、包装材を減らしたり、素材を変えたりすることで環境負荷を低減しています。生活者に我慢や特別な行動を求めるのではなく、企業側が商品やサービスそのものを変えることで、普段どおりに選ぶだけで環境負荷を減らせる。そういう事例が増えています。

――Perspectivesで実施したBtoC企業のサステナビリティ担当者による座談会でも、「好き」や「楽しい」を起点に消費者を巻き込む取り組みを紹介しています。例えばJALは、ラグビーチームのファンが家庭の使用済み食用油を持ち寄り、それをSAF、持続可能な航空燃料として選手の移動に活用する取り組みを行っています。ファンにとっては、環境活動に参加するというより、好きなチームを応援する行動です。その結果として、航空機の脱炭素化にもつながっています。 

川原:サステナビリティを前向きに、楽しく捉えられる取り組みはよいですね。例えば、かわいいデザインのペットボトルなら、洗ってもう一度使いたいと思うことがあります。多くの人が楽しみながら社会課題解決にもつながる仕組みがあるとよいですね。

サステナビリティの視点で考える、キャリアの選び方

徳田:皆さんは、就職先や将来の仕事を考えるうえで、企業や組織のサステナビリティへの姿勢をどの程度重視していますか。また、どのような情報を手がかりにしていますか。

羽石:私は、社会課題の解決を事業として継続するソーシャルビジネスへの関心もあり、企業が環境・社会課題や人権にどう向き合っているかを重視しています。

ただ、企業のWebサイトなどではCO₂排出量の削減実績など数値情報は示されていますが、自分が入社したときにどのように社会課題解決に関われるのかを実感しにくいことがあります。数値だけでなく、社員一人ひとりが日々の仕事の中で何を考え、社会課題の解決にどう関わっているのかが見えると、そこで自分が働く姿を具体的にイメージできると思います。

松井:私は将来、公務員として持続可能な社会の土台となる仕組みづくりに関わりたいと考えていますが、企業が「どのような取り組みをしているか」だけではなく、何を社会課題と捉え、その取り組みによって何を変え、最終的にどのような社会を実現したいのかまで知ることができると、自分の目指す仕事との接点を考える手がかりになると感じています。

川原:私は就職先を選ぶ際、サステナビリティを第一の条件にしていたわけではありませんが、どこで働くとしても、自分自身がサステナビリティへの意識を持ち続けることは大切にしたいと思っています。そうした問題意識を持つことで、今は関連する商品やイベント、企業の取り組みが自然と目に入るようになりました。

学生の企業選びを支える、企業の情報発信の工夫

羽石:ブレーンセンターの皆さんは情報発信の支援をされていますが、サステナビリティ情報の発信において、企業はどのような点を重視しているのでしょうか。また、その中での苦労や、工夫があれば教えてください。

篠崎:企業が情報を届ける相手は一人ではありません。例えば投資家が求めているのは、環境負荷の数値や削減のための投資額だけでなく、投資がもたらす事業活動や収益への影響など、企業価値を判断するための情報です。一方、就職先を検討する学生に対しては、皆さんが指摘されたように企業が何を目指しているか、社員が日々の仕事を通じてサステナビリティにどう関わっているか、などを身近に感じられる言葉で伝える必要があります。

相手によって必要な情報と表現が異なるため、「誰に、何を、何のために伝えるか」を考えることが重要です。私自身、まだ学生に近い立場なので、採用広報の支援では「就職活動のときに何を知りたかったか」「初めて見る人がどこでわかりにくいと感じるか」という視点を企画や制作に活かすようにしています。

徳田:企業が伝えたい情報と、社会から求められる情報が一致しないこともあります。例えば、企業側は大きな成果が出たCO₂削減施策について伝えたいと思っていても、社会からは、事業で大量に使用する水の使用量とその削減策について説明を求められるかもしれません。

自社が伝えたい情報だけでなく、事業が社会や環境に与える影響や世の中の関心を踏まえ、外部の人が知りたい情報にも応える必要があります。良い面だけでなく、課題や今後の方向性まで伝えることで、投資家も学生も企業の姿勢を判断しやすくなります。そのバランスを取ることが、情報発信を支援する私たちの役割だと思っています。

篠崎:近年は、社員が働き続けられる職場環境や人材育成など、「人」に関する情報を重視する企業が増えています。人材戦略や人的資本経営に関する取り組みを短い動画にまとめたり、採用活動で学生に関係の深いページを抜き出して紹介したりと、届ける相手や場面に合わせた工夫も進んでいますね。 

取材は、企業を知るだけでなく、自分を知る機会

――皆さん、本日はお忙しい中、本当にありがとうございました。最後に、お一人ずつ感想や今後に向けた抱負をお願いします。

羽石:今日は、他の方が取材で何を感じたのかを直接聞くことができて、とても興味深かったです。将来については、まだはっきりと決まっていません。ただ、人に関わることや人材育成、ソーシャルビジネス、サステナビリティには関心があります。どのような仕事を選んだとしても、社会への問題意識を自分の中に持ち続け、それを行動につなげられる人でありたいです。

松井: 持続可能な社会とは、特別に意識しなくても、日常の選択が自然と望ましい方向につながる社会だと思います。今回の対話を通じて、改めて自分が考えてきた方向性は間違っていないのだと、少し背中を押してもらえました。これからもその考えを具体的な社会の仕組みや自分の行動に落とし込んでいきたいです。

川原:自分の考えを話すことで、普段どのようなことを意識し、どう行動しているのかを振り返る機会になりました。また、企業の情報発信については、企業が出したい情報と出すべき情報の違い、専門性とわかりやすさのバランスなどを知ることができました。

私もこれから、デザインやものづくりを通じて、何かを人に伝える立場になると思います。今日聞いたことを、これからのデザインやものづくり、そして自分自身の情報発信に活かしていきたいです。

岡山先生:企業の仕事やサステナビリティへの取り組みを知るだけでなく、改めてそこで働く人がどのような思いで仕事に向き合い、どのような困難を乗り越えているのかに触れられたことは、3人にとって貴重な経験だったと思います。

学生と企業が直接接点を持つことで、学生は企業社会の実際を知り、企業も若い世代が何を感じ、何を知りたいと思っているのかを知ることができます。これからも、こうした双方向の対話が広がっていくことを期待しています。

編集後記

企業で働く人との対話は、学生にとって、社会課題に取り組む仕事を知るだけでなく、自分は何に心を動かされ、これから何を大切にして働きたいのかを問い直す機会になります。同時に企業にとっても、若い世代の率直な視点や、企業に求める情報を知る機会になります。

「未来へのインタビュー」を通じて、学生と企業の新たな対話と次の挑戦が広がっていくことを願っています。多くの学生の皆さんの参加をお待ちしています。

(ブレーンセンター 中井 明世)

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